Solaris10

SolarisといってもX86版についてです。無償でダウンロードでき、オープンソースになるそうです。いまLinuxで動いている環境をぼちぼちこちらに移行していこうとおもってます。しかしLinuxを触りはじめて2ヶ月ぐらいたったんで、すんなりさわれると思ってましたが、これ、似て非なるものですね。今後ホスティングのOSは、Solarisに変わっていくのでしょうか。

インストール

まずhttp://www.sun.com/bigadmin/hcl/data/sol/で、自分のハードが対応しているか、確認します。していれば、http://jp.sun.com/solaris/10/からダウンロードします。

Solaris 10 3/05 CD 1, Multi-language
Solaris 10 3/05 CD 2, Multi-language
Solaris 10 3/05 CD 3, Multi-language
Solaris 10 3/05 CD 4, Multi-language
Solaris 10 3/05 Language CD, Multi-language 
Solaris 10 Companion CD, Multi-language 

をダウンロードしました。私のマシンではネットワークカードがHCLでは対応していなかったので、BUFFALOのLGY-PCI-TXDを買って対応しました。800円ぐらいでした。Video Adapterは、GeForce2 MX/MX 400 です。1枚目を突っ込んで、あとはメッセージにしたがってインストールします。CUIでハードウェアの確認画面がでますが、ここでキーボードが英語101になっていたので、日本語106に変更しておきました。またGUIになってインストールするソフトを聞かれますが、(DocumentationやJavaEnterpriseSystemt?など)選択せずにいきます。1枚目が終わった時点で、リブートしますので、CDは抜いておきます。あとは指示にしたがってインストールです。インストールが無事終わるとあとは、SoftwareCompanionCDのCDをつっこんで、インストーラがありますからここからインストールしましょう。とおもったら容量がないと怒られました。そんなはずはないとおもっていたら、ディスクスライスの構成がなんと/export/homeにほとんどがわりあたっておりました。ですので、インストール時にカスタムインストールでこのディスクスライスの構成を変更しておいてください。
ついでにノートにもインストールしてみましたが、Video Adapterとネットワークカードがうまく認識していれば、インストールできました。以前失敗したのは、/export/homeにほとんど割りあっているにもかかわらず、SoftwareCompanionCDを入れたからかもしれません。ちゃんと原因は追究してないです。vmwareにもインストールしてみましたが、うまくいきませんでした。でもうまくいっているという情報もありますので、これは、後々いれていきます。3/22にvmwareにインストールするとあっさり動きました。解像度が小さかったのでkdmconfigで直してやりました。

インストール 11/06

11/06版をインストールしてみました。ちょっと変更されていますが、デフォルトですすんでいきます。このとき、ディスクの構成で/export/homeにほとんどがわりつけられていましたので、変更しておきました。

インストール8/07

なんか昔に比べてDISK増えてないか?まっいいや。とりあずvmwareにいれたところ64bitじゃないとかっていわれてインストールできませんでした。確か32bitを選んだはずなんだけど。 ブート時にeを押して

kernel /platform/i86pc/multiboot

kernel /platform/i86pc/multiboot kernel/unix

と編集するといけました。これだと毎回なので、

eeprom boot-file=kernel/unix

とすると、変更する必要はなくなります。 起動後、キーボードが英語になっていたので、

eeprom kbd-type="Japanese(106)"

としてやりました。eepromは/usr/sbinにいます。 Xsunだとうまくいき、Xorgだとうまくきません。 Xsunは解像度が変更できないし、どうしたもんだ。こりゃ /boot/solaris/bootenv.rcもおかしいな。しょうがないので、

/etc/X11/xorg.conf

Section "InputDevice"
   Identifier  "Keyboard1"
   Driver      "keyboard"
   Option "AutoRepeat" "500 30"
   Option "XkbRules"   "xfree86"
   Option "XkbModel"   "jp106"
   Option "XkbLayout"  "jp"
   Option "XkbCompat"  ""
EndSection

と直してやるとうまくいきました。さてcompanion dvd をいれようとしたら、昔はあったと思われるインストラーがない....では仕方ないので、

vi /var/tmp/admin

で下記ファイルを作成し、

mail=
conflict=nocheck
setuid=nocheck
action=nocheck
partial=nocheck
instance=overwrite
idepend=nocheck
rdepend=nocheck
space=check

下記コマンドを実行するとすべてインストールされます。

cd /cdrom/s10_807_software_companion/Solaris_Software_Companion/Solaris_i386/Packages/
pkgadd -a /var/tmp/admin -d `pwd`


VMWARE Serverで、仮想PCにSolaris10をインストールしました。Solaris10 for x86 インストールを参考にしてみよう。 Solaris 10 x86とVMwareで行こう(´∀`)b

ユーザ追加

useradd -u 101 -g staff -m -k /etc/skel -d /export/home/hoge -s /usr/bin/bash hoge

ホスト名、IP変更

インストール時にホストの名前が設定されてなかったので、設定します。

/etc/nodename 例:hoge
/etc/hostname.rtls0 これはドライバ名 例:hoge
/etc/hosts 例:192.168.1.2 hoge
/etc/net/ticlts/hosts トランスポート層でループバック接続する場合 hoge hoge
/etc/net/ticots/hosts 同上 
/etc/net/ticotsord/hosts 同上
/etc/networks
/etc/netmasks 例:192.168.1.0 255.255.255.0
/etc/resolv.conf ネームサーバのIP
/etc/defaultrouter ルータ(ゲートウェイ)のIPアドレス 例:192.168.1.1
/etc/dhcp.rtls0 これはドライバ名 dhcpをつかわないのならリネーム

http://www.dev.pei.jp/os/solaris/network.html
http://eor.no-ip.com/PC/PCindex.htm
http://www.eonet.ne.jp/~nippon/solaris2.html

各種ソフト

makeは/usr/ccs/bin/にいるが、CompanionCDをインストールしているなら、/opt/sfw/binにgmakeがいるのでそれを使います。あとarも。 /opt/sfw/binで

ln -s gmake make
ln -s gar ar

ん?8/07は/opt/sfw/binじゃなくて/usr/sfw/binにいるな。まちがえたか?

tar

オプションの-zを使えるようにします。

gzip -cd tar-1.15.1.tar.gz |tar xvf -
./configure --prefix=/opt/gnu
make
make install

wget

これって/usr/sfw/binにいたんですね。ということでpathを通しておきましょう。

Apache

Apacheはインストールされていたのですが(1.3系と2系の2つ)、Apacheでやったとおりになるかどうかということで、インストールしてみました。コンパイルはOK。次は起動。ところが、

ld.so.1: httpd: 重大なエラー: libgcc_s.so.1: open に失敗しました:
ファイルもディレクトリもありません。

とでました。どうもLD_LIBRARY_PATHに/opt/sfw/libがなかったからです。追加して再度起動。起動しない... エラーログを見ると

unable to set group id to Group
returned a Fatal error..

とかでてます。Group #-1をGroup nobodyに変更して、起動しなおしてやると動きました。

Tomcat

Tomcatの5.5のインストール通りでいきました。

MySQL

MySQLの通りで、4.0ですがインストールできました。ただしmysqlは/usr/sfw/binにいますが、(CCDをインストールしたから?)ためしに入れてみました。pathが/usr/sfw/binを先に設定していた為、初めは動かなかったですが、先に/usr/local/mysqlにしてやると起動しました。次にmysqlをたたくと

ld.so.1: mysql: 重大なエラー: 再配置エラー: 
ファイル mysql: シンボル  mysql_get_parameters: 
参照シンボルが見つかりません。強制終了

と出てしまいました。今度はLD_LIBRARY_PATHの/usr/sfw/libを先に設定してあったので、/usr/local/mysql/lib/mysqlを先にするとエラーが出なくなりました。

PHP

PHPの通りにやると、makeでエラーが大量に出力されました。ですので、Zend/zend_strtod.cの140行目に

#define u_int32_t uint32_t

を追加して再度makeするといけました。

XOOPS

XOOPSMySQLPHPが入っていると普通にインストールできました。

samba

sambaの通りにインストール。これもインストールされており、パスが/usr/sfwとかに先にきられており、そちらを見に行っていたので、これを変更したら、動いた。

gunzip hoge-local.gz
pkgadd -d ./hoge-local

http://sunsite.tus.ac.jp/sun/solbin/
http://sunsite.tus.ac.jp/pub/sun-info/Solaris/intel/10/
http://www.gnu.org/

コマンド

  • ps
    ps -elf
  • nmap
    nmap -P0 -sT localhost
    オプションの-sTでTCP ConnectScan? -sUでUDP -P0は

SMF

SMFとはService Management Facilityの略で、10からのサービス管理です。従来の方法から例えば、/etc/rc3.d/S50apacheとかに登録していたのをSMFで管理します。並列でサービスが起動でき、起動に失敗したサービスを再起動することもできます。他にもいろいろとメリットがありそうです。では

svcs -a

を実行してみましょう。サービスの一覧が表示されます。ここでSTATEは

online     サービスは有効で起動している
offline    サービスは有効だが起動していない
disabled   サービスが無効で起動していない
legacy_run SMFではなく旧の管理

の4つが表示されていました。

svcs -l サービス名[FMRI]

で詳細が表示されます。またサービスを起動させたりするコマンドは、

svcadm

になります。これでヘルプが表示されているはずです。

svcadm enable [-rst] <サービス> ...     - サービスを使用可能にしてオンラインにします
svcadm disable [-st] <サービス> ...     - サービスを使用不可にしてオフラインにします
svcadm restart <サービス> ...           - 指定されたサービスを再起動します
svcadm refresh <サービス> ...           - サービスの設定を再度読み取ります
svcadm mark [-It] <状態> <サービス> ... - 保守状態を設定します
svcadm clear <サービス> ...             - 保守状態を消去します
svcadm milestone [-d] <マイルストン>    - 特定のサービスマイルストンに進みます
サービスは、FMRI、略記名、または fnmatch(5)
パターンを使用して指定できます。以下の svc:/network/smtp:sendmail の例を参照してください
svcadm <cmd> svc:/network/smtp:sendmail
svcadm <cmd> network/smtp:sendmail
svcadm <cmd> network/*mail
svcadm <cmd> network/smtp
svcadm <cmd> smtp:sendmail
svcadm <cmd> smtp
svcadm <cmd> sendmail

inetd

inetdオプション -?でヘルプがでます。

inetadm inetdの管理をします。
inetconv テキストのinetd.confをリポジトリに変換

暗号化

cryptを使用します。

crypt hogepass < hogefilemoto > hogefileango

hogepassを暗号キーとして、暗号化したいファイルhogefilemotoをhogefileangoに暗号化します。復元する場合は、

crypt hogepass < hogefileango >hogefilemoto

暗号化されたファイルは

vi -x hogefileango

でhogepassを入力すれば確認することもできます。

TIPS

  • 漢字
    ATOKなんですね。ちょっとびっくり。ライセンスとかどうなってるんでしょう。
    Ctrl+Space
  • tar
    標準ではオプションの-zがきかないので、
    gzip -cd hote.tar.gz | tar -xvf -
    もしくは、http://www.gnu.org/software/tar/#TOCdownloadingからダウンロードします。
  • java
    javac 1.5.0_01が入っていました。うちの環境もそろそろ1.5にするかな.. ちなみに/usrにjdkというディレクトリがあり、そこにj2sdk1.4.2_06とjdk1.5.0_01が入ってます。

リンク

VMware4.5.2/Solaris10/3-05/Solaris10インストール
Vmware Installation
Solaris User(ソラリス/UNIXユーザのための情報サイト) 役に立つ情報が満載です。
Solaris/x86 Linuxについても大変丁寧に書かれておられます。

参考書籍

Software Design 2005年4月号 【特集】ついに登場!Solaris 10 Solarisパーフェクトガイド2005
Solaris 10 完全攻略ガイド  やっとSolaris10の本が出ました。SMFについて結構書いてありそうなので楽しみです。でもなかった...
UNIX USER ちょこちょこ連載してくれてます。
Solaris 10 スーパーユーザーハンドブック Solaris10の本では一番ちゃんと書かれている本ではないでしょうか。他の本ではあまり触れられていないSMFとゾーンについての解説がありますので、とてもありがたいです。
第1回:まずはSolaris 10をインストール!--Solaris 10で行こう!

コメント

  • /usr/sfw/bin/gtar という名前でgnu tarが入っていますよ。zオプション使えます。 -- こで? 2005-03-06 (日) 10:32:52
    • ありがとうございます。大変勉強になります。
  • とても参考になります。夏休みにチャレンジしたいと思います。 -- 神生総一? 2005-07-27 (水) 06:14:26
    • 最近更新できてないですが、こちらこそいろいろ教えてください。
  • PCG-F23(notePC)へSolaris10を入れてみました。綺麗です。 -- sin? 2005-08-31 (水) 21:00:14
    • 大変うらやましいです。今はデスクトップに入れて、ノートではvmwareで動かしてます...
  • #comment

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Last-modified: 2008-03-17 (月) 16:30:00 (5904d)